2008年フランス公開映画「トランスポーター3 アンリミテッド」。
格好いいカーアクションとバキバキの肉体ジェイソン・ステイサムと良いとこなしのパリピ系ヒロイン、三つ巴の人気シリーズ3作目。
トランスポーター3 アンリミテッド あらすじ
ある夜、運び屋フランクの家に一台の車が突っ込んでくる。
車に乗っていた男は死に、フランクは不意打ちを受けてさらわれる。
目が覚めるといかにも凶悪な男が彼に仕事を依頼する。
それは謎の女を運ぶこと。
逃げ出さないようにと「車から一定距離離れると爆発する腕輪」をはめられて、フランクは目的地を目指す。
トランスポーター3 アンリミテッド ネタバレ感想
意外なキャスティング
冒頭、軽快な音楽と共にのんびりした釣りと激しいカーチェイスが交互に映されるシークエンスが対照的で格好いい。
その後、飛行機から下りてくる今回の悪役にびっくり。
プリズン・ブレイクのティーバッグじゃん!
海外ドラマの役者が映画に出てると興奮するわ。
ダークナイトのマホーンとかバイオハザードのマイケル・スコフィールドとか。
ドラマから脱獄しすぎぃ。
映画あるある「肝心なことを言わない」
「車から離れると爆発する腕輪」をつけた男が、主人公フランクの家に車ごと突っ込んでくる。
映画あるある「肝心なことを言わない」が見事炸裂し、男は腕輪のことを言わず、救急車に移されて爆死してしまう。
いま一番伝えなきゃいけないことやん……。
ティーバッグに銃を突きつけられ「3秒以内に返事しろ」と言われたら
ティーバッグから仕事を依頼されるシーンで、ジェイソン・ステイサム流の処世術を見た。
銃を突きつけられて選択を迫られたら気をつけたほうがいい。
命乞いをしたら情けない。
断れば死んで台無し。
おろおろ頷いても株が落ちる。
「はい」「いいえ」の二択に縛られてはいけない。
フランクのように「一つ条件がある」と前向きにゴネることで、死なずにメンツも保てる。強い。さすが主人公。
ティーバッグinトランスポーターはティーバッグinかわいこちゃんから愛嬌を取っ払った感じのキャラ。
口ごたえ即射殺の悪人らしい悪人だったね。
工場でのバトルシーン
ムッキムキのフランクがバッキバキのバトル。
あれ? 車から離れすぎじゃね?
爆発といかないまでも黄色信号つきそうだけど。
圧倒的にムカつくヒロイン
何もしないし無愛想だし下品だし上から目線。時間があれば寝ている。
ヒロインなのにどこまでも好かれる要素がない、トランスポーター3の悲しき産物。なんてことだ。
工場でバッタバッタと敵をなぎ倒すフランクに「やるじゃん」みたいな視線を送るんだけど「寝てろ」と思う。
その直後、フランクが車を奪われてピンチの時には「はよ起きろ」と思う。
その後も踊るわ飲むわ店の通路で小便するわ車のキー盗むわと大暴れ。
こんなヒロインと唐突なラブシーンあったところでどうしろと言うのか。
縄で縛ってトランクにつめときゃいいのに。
格好いいカーチェイス
トラックの間を車を傾けて走り抜けるシーンは気合入ってた。
あれタントとかでも出来るのかな。
車高的に無理か。
軽自動車が活躍する映画があっても良くない?
ヒロインが去って一安心、からの大ピンチ
目的地に着き、ようやくヒロインをティーバッグが引き取ってくれて安心したのもつかの間、フランクは蜂の巣にされそうになり、湖に車ごとダイブして逃げる。
沈んでく車から離れるわけにも行かないのでどうすんだと思ったら、タイヤの空気を利用してまるごと浮き上がってしまう。良いアイデア。
ヒロインがいなくなったことで、フランクの車もなんだか軽やかに走り出す。
クライマックス ヒロインを巡っての攻防! 頑張れ腕輪!
ヒロインを助けにきたフランクだったが、寸前で腕輪の警告音が鳴り、それ以上近づけなくなる。
「やめとけ」と腕輪が言ってくれているような気がした。
まぁ結局助けてしまい、腕輪は腹いせのようにティーバッグを爆発させましたとさ。
まとめ
「ヒロインのキャラさえなんとかなってたらなぁ」と思わずにいられない作品。
そこさえ除けば格好いいシーンも多く、カーアクションものとして楽しめました。