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逃亡者 【感想】無敵のコックから無実のドクターへ

投稿日:2019年8月8日 更新日:

スピーディな展開で最後まで目が離せないアカデミー賞受賞の傑作

 1993年アメリカ公開「逃亡者」。

 主演はハリソン・フォード。

 監督のアンドリュー・デイヴィスと保安官役トミー・リー・ジョーンズは「沈黙の戦艦」以来のタッグ。

 無敵のコックから無実のドクターへと相手を変え、今度のトミー・リー・ジョーンズはハリソン・フォードを追い詰める。

 アカデミー助演男優賞受賞。

 60年代の人気テレビドラマが原作で、2時間に凝縮されたストーリーはとてもスピーディで目が離せなかった。

「逃亡者」あらすじ

 無実の罪を着せられ重刑を受けた医師が、真相究明のため逃亡する。

ネタバレ感想 ハリソン・フォードとトミー・リー・ジョーンズの名優追いかけっ子対決

 冒頭、事件発生から刑確定までがバイキング小峠レベルの速度で笑う。

 水曜日のダウンタウンでこんなの見たわ~!

 列車衝突から後は飽きさせない展開の連続で娯楽として夢中で楽しめる。

 追われる医師ハリソン・フォード。

 追う保安官トミー・リー・ジョーンズ。

 医師がやたら賢い設定なので保安官はなかなか目標に辿り着けない。

 その代わりに「ついにハリソン見つかった!」→「別の人でした」というミスリードで二回くらいハラハラさせられる。

 主人公はどっちかっていうと保安官。

 医師は最後まで無実の信念を貫くのみなんだけど、保安官は徐々に心境が変化していく。

 最初は事件の真相などどうでもよく、ただ仕事として医師を追うだけだったのが、だんだん「彼は本当に妻を○したのか? 捕まえるべきなのか?」という疑念が膨らんでいく。

 その仕事を本当に全うすべきかどうか? という保安官の葛藤に主人公らしさを感じた。

 ハリソン・フォードの善人なキャラクターも魅力的。

 大切な人を奪われ汚名を着せられ、踏んだり蹴ったりな人生の瀬戸際においても、彼は人を助けることをやめない。

 同僚にも見捨てられた瀕死の護送官を命がけで助けるし、姿を隠さなきゃいけないのに病院で苦しむ少年を助ける。

 そのせいでピンチになるとわかっててもやめないので、こっちもますます応援してしまう。

 ラストの後味もよく、非常に満足できた映画。

 あと病院シーンで出てくるちょい役の女医さん、どっかで見たなーと思ったらラヴ・アゲインの妻役の人か。

 ジュリアン・ムーア。

 やたら美人なのでそのシーンの後も出続けると思ってしまった。

 「沈黙の戦艦」もまた観るか。

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