鳥羽水族館のダイオウグソクムシが脱皮中に死んでしまったことが話題です。
なぜ脱皮中に失敗して死ぬのでしょうか?
実は脱皮には大きな危険が伴うことがダイオウグソクムシの仲間であるダンゴムシの例からわかりました。
ということで、今回は「ダイオウグソクムシが脱皮して死ぬのはなぜ?ダンゴムシの失敗例から予想」というお題で調べてみました。
ダイオウグソクムシが脱皮して死ぬのはなぜ?ダンゴムシの失敗例から予想
鳥羽水族館でのダイオウグソクムシの脱皮が失敗し、死ぬということが起こりました。
今後、解剖して死因を調べるということですが、世界初となる完全な脱皮の確認ができなかったのは残念ですね。
なぜ脱皮中に死ぬのでしょうか。
ダイオウグソクムシの仲間であるダンゴムシを例に解説、予想したいと思います。
脱皮は命がけ ダイオウグソクムシの仲間、ダンゴムシの例
ダンゴムシもダイオウグソクムシも、脱皮はとても危険な命がけの行為です。
その大きな理由は以下の2つです。
- 膨大なエネルギーが必要
- 無防備になるため、外敵に襲われる危険
今回の場合、鳥羽水族館での脱皮だったため、外敵に襲われる危険はありませんでした。
とはいえ、脱皮自体に膨大なエネルギーが必要なため、例え安全を確保できたとしても成功するとは言えないんですね。
さらに脱皮は大きく2段階に分かれます。
- 下半身の脱皮
- 上半身の脱皮
一気に脱皮せず二段階に分けるのは外敵リスクの回避や、エネルギーの負担を少しでも軽減するため、という研究があります。
鳥羽水族館のダイオウグソクムシは下半身の脱皮には成功しました。
しかし、上半身の脱皮には失敗しました。
上半身が脱皮できないことで以下のような危険があります。
- 餌を食べられない
- 足や触覚が機能せず、まともな移動もできなくなる
これらはすべて死に直結します。
今回のダイオウグソクムシは、9月1日に脱皮の兆候が見られ、10月13日に脱皮を確認したということです。
そして兆候があってから3ヶ月以上経った12月10日、死んでいるのが確認されました。
このことから、やはり上半身の脱皮がうまくいかず、長い期間に渡って餌を取れず、移動も困難な状態が続いたせいで死んだのではないか?と予想できます。
そこで思い浮かぶ疑問が、スタッフは餌を取らないダイオウグソクムシを心配しなかったのか? ということです。
鳥羽水族館では5年以上餌を取らなかったダイオウグソクムシがいた
鳥羽水族館では以前、5年以上餌を取らなかった「No.1」と呼ばれるダイオウグソクムシがいました。
それが5年振りに餌を食べたことで話題になるほどです。
他にも同じ水族館で、9ヶ月振りにアジを食べた「No.4」のダイオウグソクムシもいました。
このことから、ダイオウグソクムシが餌を食べないことは、そこまで心配されることではなかったのでしょう。
しかし、先程あげたとおり、脱皮には膨大なエネルギーが必要です。
普段は餌を取らなくても平気なダイオウグソクムシでも、脱皮中はわけが違ったのでしょう。
そこに上半身の脱皮失敗が重なったことで、餌を食べられなくなり、死んでしまったのではないでしょうか?
まとめ
ということで今回は「ダイオウグソクムシが脱皮して死ぬのはなぜ?ダンゴムシの失敗例から予想】」と題して、
ダイオウグソクムシが脱皮して死ぬのはなぜなのか?ダンゴムシの脱皮失敗例から予想を調べてみました。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。