これは腐敗したアベンジャーズのドラマだ。
prime videoに30日間無料登録して「The Boys」を観るあらすじ
『ザ・ボーイズ』は、欲と名声に取りつかれ、腐敗したスーパーヒーローたちが活躍する世界を舞台とする。ヴォート社はセブンと呼ばれるスーパーヒーローたちを雇用し、映画やテーマパークなどで巨利を得る。ザ・ボーイズと呼ばれる、超能力を持たない人間たちが腐敗したスーパーヒーローたちと戦う(引用:wiki)
ネタバレ感想
シーズン1を全話一気見したのでだらだら感想。
序盤はブラックジョークな復讐ものとしてハイペースに進んでどんどんのめり込んだものの、中盤からは失速してあまり期待した展開にはならなかった。
シーズンは続くようだけど1シーズンにコンパクトにまとめても良かった気がする。
山田風太郎的なシンプルな復讐譚みたいな感じにして。
その場合ゴミクズヒーローたちがどんなふうにやられていくのかが見どころ。主人公サイドは基本普通の人間ばかりで、超スペックのヒーローをどう殺すのか想像もつかない。四皇の倒し方がわからないようなもの。
魅力的な悪役はそいつがどんなふうに死ぬのかを想像するのも楽しみの一つ(その点ゲーム・オブ・スローンズ最終シーズンの某悪役はしょぼかった)。
第二話で変態覗き魔透明ヒーローがえぐい殺され方をするので、その後の話でもアベンジャーズの皮を被ったクズヒーローたちがポンポン死んでいくんだろうと期待した。
が、その後はメイン級のヒーローは結局一人も死なず。
シーズン1なのにすでに引き伸ばし臭が
例えばセクハラして干されたヒーローの何も起きない寂しい日常が描かれるんだけど、これに何の意味があるのか。
次シーズンから動きはあるんだろうけど、シーズン1に限れば誰とも絡まない彼の話はなくてもいいわけで、引き伸ばし臭がすでにある。エラプレイという珍しいものは見れたりする。
ヒーローの能力が薬によるものだった、という設定もがっくり
アベンジャーズだとヒーローにはいろんな誕生理由があるけど、このドラマのヒーローは全部同じ薬によるもの。
なんとなく、ヒーローの力は先天的で、彼らはこの世界の中心であり、そういう「特別なヒーロー」に何の力もない「普通の人」がどう抗うのか、という下剋上的展開のほうが好みだった。
薬をきっかけに新たな展開に繋がっていくので悪いことだけでもないんだど、もっとシンプルなストーリーラインではいけなかったのかな。
ブラックジョークはいちいち面白い
特に印象に残ったのは、主人公の恋人を殺した超高速ヒーローの謝罪シーン。
現実の腐敗企業もあんな感じなんだろうな、と実際見たことないけど、笑っちゃうほど生々しさがある。
エログロ、スプラッタ描写もたっぷり。好き。
最初は小綺麗なコメディドラマと思ってたので、最初にかまされる恋人バラバラシーンで「うおっ」となった(観ればわかるけど予想以上にバラバラ。奥歯飲み込むレベル)。
あのシーンでドラマのストーリーがどういう方向なのかもわかるしかなり良かった。
シーズン2はどうなるか
シーズン2からは流出した薬から生まれたスーパーテロリストも加わって三つ巴の戦い、という展開になっていきそうだけど、中盤から目立った話の遅さはどうにかしてほしい。
死んだと思っていた人が生きていた、というシーズン最後のオチも、意外性なく、どうでもよかったなぁ。
それよりも。
このドラマに求めることはたった一つ。
クズヒーローのみじめな死に様を見せろ!!!!!